« ミニマグその後 | トップページ | 染色テスト »

2010年6月17日 (木)

アルマイトをやってみた

 またまた久しぶりの更新となりました。今回は「やりたい」ことの上位にランクされつつ、「うまくできそうにない」ことの上位にもランクされると思われる、自家アルマイトの実験をお届けします。(^^)
 まずは必要なものを揃えなければならないわけですが、基本的なものはプロケミのキットを通販で購入、その他はホムセで買ってきました。

Rimg0004 実験の材料はモーターのヒートシンクです。一部色が剥げたりして、あまりよろしい状態じゃないものを再生するのが目的です。どっちにしてもそのままでは使いませんので、失敗しても痛くない、成功すれば嬉しいという都合の良い部品です。

Rimg0003 キットの中からアルマイト剥離材「アルムーバ」を取り出し、パーツを浸すとすぐにシュワシュワ泡が出てきて剥離が始まります。とりあえず1個入れて撮影しましたが、もっと行けそうな感じがしたので、この後全部入れてしまいました。

Rimg0008 5分ほど浸しておいたところ、綺麗に剥離が完了しました。合金等では「スマット」という黒い物質が生成されるようですが、その場合はキットに入っている「スマトリン」に浸すことで綺麗になるようです。今回は何もしないでスッキリ綺麗なアルミ地になりました。
 場合によってはこれで終わりでも良さそうです。浸して洗うだけですので、アルミ地が好きな方はアルムーバとスマトリンだけでも楽しいと思います。

Rimg0013 剥離が完了したパーツの中から、曲がりや傷の大きいパーツを選別し、第一弾の犠牲になってもらうことにします。パーツに通電用のアルミワイヤーを取り付けますが、これメンドクセェ。業者にアルマイト依頼する時は電極の取り方にあれこれ注文を付けたりしますが、自分でやるとその苦労が分かります。結局、ちょっとキツめの穴にワイヤーを通すだけという、極めて不十分っぽい形で接点を取ってみました。これでちゃんと電気が流れれば、今度は多少強化する程度で良いという事になりそうです。
 電源は12vくらいらしいので、安定化電源を12vに設定してつないでいます。安定化電源を使う場合、スイッチング方式はダメらしいです。電源マイナスにアルミ板をつなぎ、電源プラスにパーツを取り付けたワイヤーをつなぎ電気を流すと、300mA程度流れて電解が始まりました。マイナスのアルミ板からどんどん泡が出てきます。この気体はあまりよろしそうな感じじゃないですね。吸い込むとむせる感じです。
 電解液はご存知「硫酸」です。だいぶ薄めてあるとは思いますが、それでもヤバイ液体であることは間違い無いわけで、ゴム手袋等の装着が推奨されてます。次からはゴム手袋装着します。^^;
 この状態で1時間~2時間電解を続けろと書いてありました。不十分なら次は長めにやればいいわけで、1時間程度で引き上げて染色工程へ進みます。

Rimg0015 いよいよ色付けです。染料はホムセで売っている「ダイロン」を使いました。最も一般的で有名な染料ではないでしょうか。テキトーな分量を水に溶かし、60度くらいまで温めたら部品を投入します。1分ほど浸して何も変化が無ければアルマイトの失敗か、染料の相性が悪いと説明書に書いてありました。説明書にもダイロンの例がありますので、ここで色が乗らなければアルマイトの失敗ということになりそうです。

Rimg0016 1分ほど経過したところで引き上げてみたところ、既に充分な感じで色が付いてました。テキトーな実験のつもりで始めたものの、何かうまく行ってしまったっぽい。


Rimg0017 単にパーツ表面に染料が乗っただけで浸透していない可能性もあるため、バケツに用意しておいた水の中で濯いでみました。余分な染料は落ちますが、色はしっかり付いているようです。こりゃ成功ですね。(^^)

Rimg0019 最後に封孔処理をします。封孔液を95~98度にして部品を投入、10~30分そのままで終了ということです。特に何の変化も無く終了しました。


Rimg0021 処理が完了したパーツです。色が薄いのは染料の乗りが悪い=皮膜生成が不十分=電解不足=接点不十分ではないかと思われます。また、元の状態で傷の入っていた部分はムラになっています。剥離後に表面を整える等の処理をした方がよろしそうです。
 でき上がった部品にテスターを当ててみたところ、しっかり絶縁皮膜になっていました。(^^)

Rimg0025 3倍速そうなモーター。(^^)

|

« ミニマグその後 | トップページ | 染色テスト »

コメント

どんだけヒートシンクを持ってるのだ :-p
生のアルミからはテストしないのかしら?

投稿: belyo | 2010年6月18日 (金) 01時52分

>どんだけヒートシンクを持ってるのだ :-p
これはジャンクモーターから外してストックしてあるパーツです。
稼動可能なモーターは綺麗なヒートシンクが付いた状態で20個ちょっと並んでます。(^^)

>生のアルミからはテストしないのかしら?
もちろんやりますですが、準備がめんどくさいのと、処理自体結構時間が掛かるんですよね。

投稿: カトキチ | 2010年6月18日 (金) 02時02分

>>3倍
ホントに速くなったら嬉しいですのにね(^^)

しかし、アルマイトのキットって、今日びホームセンターで手に入っちゃうんですね。知りませんでした。

やはり侮れませんね、ホムセンm(_ _)m

投稿: 川端 | 2010年6月18日 (金) 17時26分

川端さん:
プロケミのキットはリンク先の通販で購入しました。

その他、染料や使用液の保存容器、加熱用のカップ等は
ホムセで購入しました。
安定化電源と電熱器は既に持ってたので、出費はそれほどでもなかったです。

結構面白いですよ。(^^)

投稿: カトキチ | 2010年6月18日 (金) 18時27分

おお!やはりアルムーバとスマトリンは効果抜群のようですね。これは参考になります。
私の場合この通電するまでの下処理が面倒かつ失敗しやすい工程だったので最近アルマイトやってなかったのですが、私も今度ケミプロさんで注文してみようかしらん?

電解処理中・・ええ、つい覗き込んでは悶絶しかけてました。

投稿: monozof | 2010年6月18日 (金) 20時23分

おぉぉ!
一発で綺麗に仕上がったんですね。おめでとうございます。
自分でもアルマイトはやってみたい…でも失敗しそう…で、手を付けられないでいます。

これで自家製3倍明るいライトが出来ますね
;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

投稿: cinq | 2010年6月18日 (金) 21時09分

キレイに仕上がってますね(^ ^)

前にやってみようかなと考えたんですけど、いろいろ障害が多くて諦めてます・・・道具も場所も何一つなかったもので(^^ゞ

投稿: nob | 2010年6月18日 (金) 21時57分

monozofさん:
私も何回か「アルマイトを落とせる洗剤」で剥離を試したことがありますが、アルムーバ使用の方が剥離後の状態が良いみたいです。また、スマトリンもかなり評価が高いようですね。とりあえず2点セットで遊んでみるのもよろしいかもしれません。(^^)

cinqさん:
早く結果が見たくていいかげんな処理で済ませましたが、思ったよりちゃんとできてしまいました。剥離後の下地処理や接点の取り方、液温管理や処理時間等に気を遣えばもっと綺麗にできるかもしれません。

nobさん:
確かにちょっとメンドクサイんですよね。アルミのパーツがあるからちょいと色付けようという感じじゃないです。^^;
でも、やりたくてもできなかったことができるようになったのは大きいですね。時間がある時に研究を進めます。

投稿: カトキチ | 2010年6月19日 (土) 00時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134928/48655642

この記事へのトラックバック一覧です: アルマイトをやってみた:

« ミニマグその後 | トップページ | 染色テスト »